[1]クロマトグラムからわかること ピーク形状: アルミナの反応性

2011-jaap-pasfoto4クロマトグラムは指紋のようなものです。クロマトグラムを”読む”ことができれば、なにがその結果をもたらしたのかを知ることもできます。 このシリーズでは、ユーザーの皆様からいただいたGCのクロマトグラムを示し、そこに現れている現象の潜在的な原因について説明しましょう。そして解決策を考えてみましょう。

Fig.1 Reaction platforms fot 1,2 butadiene observed on active alumina if analyzed at 150C

図.1 活性のあるアルミナを用いて150℃で分析した場合に見られる1,2-ブタジエンの反応プラットフォーム

ピーク形状が図1のようになってしまいました。この分析は、アルミナPLOTカラムを用いた150℃の恒温条件での1,2-ブタジエンの分析です。AとBと2つの反応プラットフォームがあるのがわかります。1,2-ブタジエンはカラム内を移動しながら、より保持力の強い2つの成分に変換されます。カラムに使用されているアルミナは、非常に活性のある材質で、成分によっては分解または反応することがあります。

より保持の弱い成分が生じる場合、反応プラットフォームは主成分の前に形成されます。 例えば、臭素系難燃剤の場合はこちらをご参照ください。 http://blog.restek.com/?p=602

 

 

このような “反応プラットフォーム” が見られた場合、この現象が起きにくい条件を探す必要があります。その化合物はより低い温度で溶出させるべきです。これは次のような方法でおこなうことができます。

 

より低い温度で分析:分析時間は長くなりますが、110℃でもピークは溶出してきます(図2を参照)。

Fig. 2 analysis of 1,2 butadiene at 110C. Due to lower temperature, recativity is greatly reduced

図. 2 110℃での1,2-ブタジエンの分析。温度が低いため、反応性が大幅に低下しています。

流量を上げて分析:  これも簡単に試すことができます。流量を4倍にすると、溶出温度を30℃下げることができます。ただし、これは必ず適用できるわけではありません(例えば、MSを使用している場合)。

可能な限り膜厚/相の薄いものを使用:多くの液相で可能な方法です。アルミナを使用している今回のケースでは、 市販されているものよりも固定相の薄いものは存在しません。

より不活性なアルミナカラムを使用: 多くの場合、反応性はアルミナマトリックス中の不純物によって引き起こされます。 CFC分析に良好な挙動を示すアルミナがあるように、使用されるアルミナによって差異が認められます。  http://blog.restek.com/?p=1143

 

The original blog was published on Apr 28, 2013 @ 07:35

One Response to “[1]クロマトグラムからわかること ピーク形状: アルミナの反応性”

  1. Lars Kurstein says:

    Dear Jaap –

    Always look at the chromatograms! Jaap, this installment is pure gold … Chromatograms like the one in this example is a very tough one, especially if we are dealing with unknown unknowns in the sample matrices. Formaldehyde and Water are another tough components, causing a lot of chromatographic problems. Please go on with this nice lecture in interpretating symptoms and odd peaks in chromatograms.

    With kind regards –
    Lars Kurstein, Copenhagen

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